FX チャートの見方

ダウ理論では上昇トレンドじゃないのかよ!

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(2021/1/31(日) 一部記事の内容を修正)

昨日(2021/1/7(木))のGOLDで「ダウ理論では上昇トレンドじゃないのかよ!」と、新米トレーダーなら文句の一つもいいたくなるような値動きがあったので、簡単に解説したい。

まずは4時間足。上昇チャネルの中を推移していたが、6日(水)にチャネル上限から大きく下落。7日は一度下落したが、安値を更新できずに緩やかに戻してきていた。

 

こちらは15分足。

こんな感じで戻してきたのを見て、あなたならどう思うだろうか?
この値動きは大きなチャネル下限(青色のライン)からの反発でもあり、このまま上を目指すと思った方も少なくないと思う。
(もちろん、そういうシナリオも当然想定はできる)

だが実際は、こんな感じになった。

(※ 画像の中の「H1戻り高値」は「15分足の戻り高値」に読み替えてほしい)

5分足の押し安値(Aのライン)まで戻ってきて、そこで反発はしたが、Bでしばらく揉んだ後、結局下に抜けた。

そこから戻ってきて揉んだゾーン(B)の高値付近には達したが、ゾーンBを越えられずにじりじりと下落。

 

ダウ理論では上昇トレンドに転換したんじゃないのかよ!」と愚痴の一つもいいたくなるような動きだったが、どうすれば一見不規則に見えるこの動きを理解することができるだろうか?

 

すでに答えの一つはチャートの中に書いている。チャネル(C)だ。

このチャネルは点①と点②を結んで描いたもの。

チャネル内の点線は、チャネルの上下限のちょうど真ん中のラインなのだが(以下「ミドルライン」と呼ぶ)、Dの上昇はちょうどミドルラインに押さえられて落ちており、このチャネルが利いていることがわかる。

また、このチャネルからわかるのは「上昇の力が弱まっている」ということ。

買いに勢いがあればミドルラインにちょっと止められても、そこを抜けてチャネルライン上限まで上昇するはずである。

ところが実際はチャネル上限に達するどころか、ミドルラインで下げてチャネル下限を実体で割ったしまった。

そもそも15分足や1時間足ではダウントレンド中であり、この値動きを見れば「上昇は一服 or 下落に転じる蓋然性が高い」ことがわかる。

この値動きを見て「ダウ理論使えねー!」と思った人もいるだろうが、注意しなければならないのは、アップトレンドに転換したといえるのは5分足レベルの話であり、15分足や1時間足レベルではまだダウントレンドの最中であるということ。

要するに、5分足レベルでは一瞬アップトレンドに転換したが、売り勢の力が強く、すぐに上位足のダウントレンドの方向に戻されたわけだ。

 

さて、その後の値動きの理解の仕方については、以下の画像を見てほしい。

(※ 画像の中の「H1戻り高値」は「15分足の戻り高値」に読み替えてほしい)

 

新しく1-2のようなチャネルが引ける。

チャネル1-2の下限はEで一度抜けているので、そこを通るようにこのチャネルに平行なライン3を引くと、これも綺麗に機能している。

またDで止められていたのもチャネルだけが根拠ではなく、濃い黄緑のライン(Dのところのに引いてあるライン)がロールリバーサルとして機能した結果であることがわかる。

(また、Dは5-6の下落のFR61.8%戻しの価格でもある)

このように一見不可解に見える値動きも「チャネル」や「水平線」、「フィボナッチ・リトレースメント」等の道具を使って読み解くこともできるわけだ。