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抽象度とエネルギーを上げる

もしかしたら、オレ、「洗脳」されてるかも…

 
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自分の価値観、パラダイム、世界の見方 etc…
そういうものは、自分で考え、よくよく吟味した上で、自分で選択していると長年思い込んでいたが、どうやらそんな単純ではなさそうだ…、と今更ながら気が付いたかも、という話。

 

もちろん、「自分」という存在が、外部環境に大きな影響を受けながら形成される、ということを否定するつもりは、今までもまったくなかったのですが、そうはいいながらも、根本となる自分の価値観は、自分で選び取ってきたもの、という思いがどこかにありました。

でも、自分の価値観と思っているものですら、本当にどれだけ自分で吟味して選んできたものなのか、よーく考えてみると、かなり怪しいな…、と。

よく「人は、親や学校の先生、周りの友人、会社、そして社会など、外部からの大きな影響を受けていて、この世界をありのままの姿ではなく、常に色眼鏡をかけて見ている」ということが言われます。

そう言われると、確かにその通りだよな、と、頭ではわりと簡単に理解できますが、本当に腑に落として理解するのは、なかなか大変です。

 

自分の場合、例えば政治についてでしたら、「政治は理想論を口にするだけではなく、まずは現実をきちんと直視し、理想を掲げながらも、比重としては現実を重視して行われるべき」という考えがあって、理想論が先行しがちな左系の方々よりは、中道からやや右寄りの人に親和性を感じるところがあります。
(極端な右の人も、現実を見ていないという点で苦手です。)

で、自分のこういう考え方は、自分の頭で十分に考えた上で、自分で選んだものだと長年思い込っていたのですが、よくよく振り返って考えてみると、自分の父親の影響を相当受けているんですね。

 

もし自分の両親が、特定の宗教にハマっていたり、保守でも革新でもどちらでもいいですが、極端な思想の持主だとしたら、今の自分はまったく違った価値観を持った人間になっていた可能性の方が高いでしょう。

 

そうやって考えると、自分で選び取ったと思っていても、実は親だったり、学校の先生だったり、会社や世間の価値観を無意識に受け入れていただけ、ということは山ほどあるわけです。

 

これって、よくよく考えると、知らず知らずのうちに「洗脳」されているのと同じだな、と。
(もちろん、親の価値観に反発し、正反対の価値観を選ぶ、ということもありますが、それは純粋に自分で選んだというよりも、親の影響を受けて右の極から左の極に振れただけ、とも言えます。)

人間は社会的な存在なので、ある程度、親や社会から刷り込み的に、ある価値観(≒色眼鏡)を植え付けられるのは、避けられないことです。

ですが、自分の価値観が必ずしも自分で吟味した上で選び取ったものではなく、外部から与えられたものかもしれない、そして、自分がそういう色眼鏡をかけて世界を見ているんだ、ということにまったく気が付いていない、ということは大きな問題だと思います。

 

いわゆる、洗脳っぽい洗脳も、それを受けている本人は、自分が洗脳されているなんて、微塵も疑っていません。

ですから、例えばカルト教団に洗脳されてしまった人を、親や周りの人が連れ戻して、一般の社会の常識を説いて「あなたは騙されてるんだ!」と説得しても、猛反発されてしまうわけです。

洗脳されている本人にとっては、自分たち方こそマトモで、一般の社会にどっぷり染まっている人たちの方がおかしい人に見えているので。

 

幼少期から青年期にかけて、親や学校から特定の価値観の刷り込みを受け、基本的にはそれが世界の見方のベースになります。

そして、その後も、そのベースとなる色眼鏡を元に、様々な情報を受けていくのですから、自分が色眼鏡をかけて世界を見ていることに無自覚でしたら、当然、今までに作られた世界観から脱することはできません。

 

脳はとにかく、エネルギー無駄使いを嫌い、いろいろと省力化をしようとします。

ですから、よほどしっかりと意識していないと、新しい情報に触れたときに、自分の世界観と合致するものでしたら無批判で受け入れ、逆に、世界観に合わないものだと、きちんと吟味することなく、反射的に反発しがちです。

(そうすることで、自分の持っている価値観・世界観の正しさを再認識することができるので。)

疑うっていうのは、時間もエネルギーも使いますからね。

 

現状、本当に心から満たされていて、毎日心穏やかで過ごせており、不満がほとんどない人なら、今の価値観、パラダイムのままで問題ないかもしれません。

ですが、そうでない人は、自分で選び取った価値観だと思っているけれど、本当にそれは自分で選択したものなのか、親や社会からの刷り込まれたものなのに、自分で選択したつもりになっているだけじゃないのか、と冷静になってよくよく振り返ってみるべきです。

というのも、他人に作られた価値観で生きていると、自分の心が本当に求めていることと、乖離が生まれ、それがストレスだったり、不満だったり、ネガティブな感情の発生につながるからです。

 

例えば、いい大学を出て大企業に勤めれば安泰、
いや、これからの時代、サラリーマンやってるのはバカだ、
若い頃は自分のためにブラック気味に仕事に没頭するべき、
いや、会社にいいように使われて終わりだから、そういう働き方はバカだ、
いろいろな人が、いろんなところで、いろんなことを言っています。

何が真実というのは難しいですが(というより、それこそ個々人の価値観の問題だと思いますが)、その前に、自分の考えと思っていることが、本当は他人に刷り込まれたものじゃないのか、よくよく見つめ直すことが大切だな、と今更ながらに思った、という話でした。

 

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